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本格的な高齢社会を迎えている日本。
介護や支援を必要とする高年齢者の数は年々進んでいます。
介護のイメージも一昔前とはさまがわり。
今では老人が老人を介護することを表現した“老老介護”なんて言葉も生まれました。
老人が老人を介護する中で問題点も浮き彫りになってきています。
あまり介護に対して関心のない方などは70から80代の親をその子供の世代が介護しているイメージがまだあるようです。
しかし実際には老いた夫婦がお互いを介護し合うこともあります。
または90代の親を70~80歳の年代の高齢者が介護しているなんてことも多くなってきています。
同年代の方が同年代の方の送迎をしているのを見ることも頻繁にあります。
高齢者が高齢者を老老介護には様ざまな状況があります。
まさに他人事ではなく必ず向き合うことになるのが介護なのです。
老老介護を知り、現在の介護や近い将来の介護に備えておきましょう。
それでは4つの問題点と3つの解決策について紹介します。
目次
老老介護の4つの問題点
“100歳時代”とも呼ばれる超がつくほどの長命社会となりました。
介護する側の高齢化や核家族化も進み、家族だけで介護することは難しくなってきています。
在宅における60歳以上の介護者の割合は70%に及ぼうとしているという厚労省のデータもあります。
老老介護の問題点やリスク面では何が多いのでしょうか。
まずは問題点を4つに分けて一つずつみていきましょう。
体力と体調面
まず、リスクには体力と体調面があります。
介護には様々な介助がありますが挙げますと次の通りです。
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また介助を大きく分類しますと部分介助と全介助、半介助に分けることができます。
“部分(一部)介助”とは部分的に介助する見守りや誘導などのことです。
“全介助”とは援助者が生活に必要なことを全て行う介助のこと。
“半介助”とは生活に必要な動作を本人と介助者のサポートによって行う介助のことをいいます。
サポートの内容や程度は被介護者の状態により変わってきます。
介助の中でも移動や入浴の介助、また、寝返りの介助は介護者の体力面が問われます。
老々介護では必ずしも介護者の体調面がすぐれているとはいえません。
多くの場合は何かしらの問題を抱えていると考える方が普通です。
こうした万全ではない状況下では、ちょっとしたことが切っ掛けで腰痛を引き起こしたり転倒するといったことが起きてしまいます。
結局は介護者自身が要介護状態になってしまい。被介護者が増えてしまうケースも少なくはありません。
これらの力仕事は常に危険と隣り合わせです。
介護者自身の体力面や体調面への注意が必要です。
引きこもる
老人が老人を介護することにより外出する機会が極端に減ってしまうことがあります。
友人やご近所との付き合いも減り、交流の少ない閉鎖的な生活となってしまうのですね。
急な発作や転倒や急病など、何かあった“いざという時”に助けてもらいにくくなってしまうのです。
普段から付き合いをしていれば変化に気付いてももらえるでしょう。
しかし、引きこもりがちになると、“今日も家かな”程度にしか思われなくなります。
さらに、引きこもりが長引くと、関心さえも持ってもらえない環境が出来上がってしまします。
老老介護により引きこもりがちになり、介護者の病気などにより、介護者と非介護者が2人で孤独死するといったケースも増加傾向にあります。
認知症などによる物忘れ
特有のリスクの一つに認知症などによる物忘れがあります。
危険な物忘れには次のものがあります。
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これらは非常に危険です。
契約ごとなどは金銭に関わることですし、火の消し忘れなどは火事を起こしてしまいます。
また、薬や食事を忘れてしまうとすでに介護にはなりません。
介護をしているつもりが忘れてしまうことで逆に被介護者を危険な目に合わせてしまうのです。
共倒れ
老老介護では介護者も高齢です。
体調や体力面でも非常につらいものがあります。
その上、精神的にも追い詰められてしまいます。
被介護者の状況によっては四六時中見守っていないといけない状況もあります。
介護者の疲れもピーク。しかも、ひきこもりがちで助けも求められない。
どうしていいかわからないし、どこに相談して良いかもわからない。
最悪の結果、介護者が自ら命を絶ってしまうケースも近年増加しています。
暴言や暴力
介護者の疲れは精神をむしばみます。
温厚な性格で人間性もよかった介護者もピークに達してしまうと暴言を吐くようになります。
暴言は次第に日常的な暴力にまで発展していくのです。
誰も見ていない密室で誰にもとがめられないままエスカレートしてしまう。
この悪循環でお互いが共倒れとなってしまうのです。
老老介護の3つの解決策
高齢者が高齢者を介護する時の4つのリスクをみてきました。
当事者だけではどうすることもできない状況がある様に見えます。
3つの解決策では上手に周囲からの助けを借りていきます。
人の出入りを増やす
半強制的に人の出入りを増やします。
まず、適切に介護保険のサービスを利用します。
生活の援助を利用して家への人の出入りを増やすのです。
介護者の中には、自分の親のことだからと強い責任感の元で社会制度を上手に活用しない人もいます。
あるいは制度自体は知っていても活用の仕方が分からないといったケースも少なくないようです。
いずれも最初は周囲がアドバイスなどのサポートをしてあげることが必要でしょう。
人の出入りが多くなることにより周囲に知ってもらうことができます。
食事の準備や掃除などの生活援助は訪問介護での利用が可能です。
同居家族がいる場合でも事情を鑑みて訪問介護を適切に受けることができます。
デイサービスとショートステイをしっかりと利用していきましょう。
家の中で必要な福祉用具なども1割負担で購入することができます。
必要なものを必要に応じて設置して安全な介護空間をつくっていくことも可能です。
地域行事への参加
介護者は様々な地域の行事に参加することが大切です。
地域行事といっても全てに顔を出すという意味ではありません。
目的は、体力や体調の改善や認知症の予防や交流などにあります。
地域には“介護に関するセミナー”や“福祉の語らい会”や“家族の介護教室”などがあります。
これらの各種座談会号に積極的に参加をすることが大事です。
こうした行事に参加することにより次の効果がもたらされます。
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通っていけるものがあれば定期的に参加するようにしたいものです。
何よりも交流自体が大きな意味を持ちます。
愚癡を言える環境づくり
介護の大変さをうちに秘めていることは危険です。
愚癡を言える環境があるかないかでは大きな違いです。
「あなたやあなたの近くの介護者は家族の中でしっかりと愚癡を言っていますか?」
溜め込んだものがあるかもしれません。
人に聞いてもらえるだけですでに解決している問題は多いものです。
ストレス緩和のためにも精神安定のためにも愚癡を言えたり色々と話せる場所をつくっていきましょう。
食生活の見直し
老老介護では食生活が乱れることがあります。
高齢者のためにスーパーなどで食材を買って調理する人も多いのです。
これまでの食習慣のために手作りにこだわっていることも多いのですが、食事の調理に掛ける手間だけでも大変だったりします。
調理の上に食事の介助まであるわけですから、その大変さや苦労は想像に難くありませんよね。
食事の支度だけで大変なストレスになります。
これを緩和する方法は次の通りです。
食材の購入から食器を洗い片付けることまでするのは大変です。
介護をしても健康的に過ごすことができなければ意味がありません。
食事に関する負担の軽減は簡単にできます。
しかし、なかなか楽な方法を自分から選ぶということができない場合も多いのです。
周囲から声を掛けてあげましょう。
「コンビニにも沢山バリエーションがあるよ」
「スーパーの惣菜で十分だよ」
「調理の済んだ宅配があるよ」
“全部作らなくてもいいんだよ”とのこれらの声掛けは必要です。
栄養のバランスなどは良く考える必要もありますが、宅配サービスでは栄養面や費用面をよく考えられたものが多いです。
高齢者に向けた宅配サービスは高齢者自ら頼むことは少ない様です。一抹の罪悪感がああるのですね。
お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんへのプレゼントにもいかがでしょうか?
大変な食事の支度を少し楽にするだけで、逆に食生活の乱れは軽減します。
食事の介護が限界までいくのを見守っていてはいけません。悲鳴をあげてからでは遅いのです。
未然に健康を守るためにも安心して利用していきたいですね。
まとめ
老老介護はいつまで続くのでしょうか。
老老介護の終わる日は、どちらか一方が命を絶つ日ではありません。
“いつやめても大丈夫”
こう常に言える状態で介護ができればよいですね。
そのためには周囲の眼差しやサポートが必要です。
老老介護はこれから益々増えていくことでしょう。
それだけに、介護も進化をしていかなくてはなりません。
その進化は行政や当事者だけに任せておくことではないことは確かです。
4つのリスクと3つの解決策について紹介しました。
自分自身が当事者の思いで老老介護と向かい合っていきたいですね。
最後までお読み頂きありがとうございました。