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「今日もやってしまった」
朝起きたら電気がつけっぱなし。
リビングでテレビをつけっぱなしでそのまま寝てしまった。
電気を消すつもりだったのに、いつの間にか寝てしまい、気付けば朝になっている。
いつもそんな朝を迎えているあなた。
罪悪感と共に迎える朝は気持ちいいものとは言えませんよね。
しかもその上、電気つけっぱなしの睡眠は、実際に体にも悪い影響を与えている様なんです。
今回はその悪影響をみていきましょう。最後に一つ、電気つけっぱなしで睡眠への対策も紹介していきます。
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目次
睡眠への悪影響
まず、電気をつけっぱなしで眠ることは睡眠自体に悪影響を及ぼします。そして、正しい睡眠の阻害が様々な病気の原因にもなります。
電気つけっぱなしでの睡眠の多くの場合が、メラトニンに関係しているのですが、その悪影響をみていきましょう。
メラトニンの分泌の抑制とその弊害
私たちが、夜眠っている時には睡眠中は様々なホルモンが分泌されます。その中でも特に有名なものに、メラトニンと呼ばれるホルモンがあります。メラトニンの作用は非常に重要なもので、私たちの体の色々な事をケアしてくれているのです。
しかしながら、実は、このメラトニンが分泌されるためには、一つ大きな条件があるんです。
それは、光がないことです。
メラトニンは外部の光と体内時計により調節されています。今この時が、体を活動させるための昼なのか、休むことが必要な夜なのかを光を感じることによって脳に知らせてくれています。
夜間の明るい光は、体内時計も狂わせ、メラトニンの分泌を抑制してしまうんですね。そして、体のバランスも崩れてしまいます。
メラトニンの作用
メラトニンの主な作用には次のことが挙げられます。
どれも大切なものばかりですね。
メラトニンがいかに重要なホルモンであるかが、お分かり頂けたのではないでしょうか。
メラトニン分泌の抑制による病など
メラトニンにしっかりと働いてもらわないことにより、以下の病が起こりやすくなると言われています。
肥満
メラトニンは代謝をつかさどってくれていますが、メラトニンの分泌が抑制されることにより、代謝を悪くするといわれています。
代謝が悪くなることで肥満のリスクが高まるのですね。
うつ病
平成25年に発表された学術の記事で、うつ病の方の寝室の人工照明は明るい傾向にあることが発表されています。
また、ハムスター実験でも、昼夜逆転の照明環境の中では、ハムスターが軽いうつ状態を引き起こしたことが報告されているようですね。
うつの傾向のある方が、特に朝方が体の不調をきたすことが言われていますね。
もしかすると、照明をしっかりとつけて眠ってはいませんか。もしも、電気のつけっぱなしが原因の一つであれば、電気を消して眠ることは、うつを快方に向かわせるための一つのヒントになるかもしれませんね。
乳がん、ガン
メラトニンが卵子を守る役割をしているため、メラトニンが不足ですると、妊娠のための卵子を保つ事が難しくなってしまうといわれています。
メラトニンの体内での生産量が多いほど乳がんのリスクが下がることがコホート研究(特定の要因における曝露集団と非曝露集団を一定の期間追跡し、疾病の発生率を比較する分析疫学における手法の1つ)でも明らかにされているようです。
このことは、閉経前と閉経後のどちらにおいても当てはまり、メラトニンの抗腫瘍効果も知られています。
夜勤の女性や看護師には尿中のメラトニンの量が少ないという研究結果もあり、乳がんの比率も高いことから、夜間に光を浴びることのリスクがうかがえます。
集中力の低下
朝起きると、昨日あったことも忘れて、スッキリ爽快なときはありませんか。
睡眠中、脳は一日であった記憶や情報を整理してくれます。心配事や不安感、嫌な事などが整理されて気持も安らぎ、冷静さをあたえてくれます。
テレビの音などで夜通し音が聴こえると、脳が整理整頓に集中できなくなってしまいます。整理できなかった記憶や情報は、そのまま翌日に持ち越してしまいます。結果、新しい朝がきても、スッキリと起きることができなくなってしまいます。
その上、テレビの光や音が入ることにより、「レム睡眠(浅い眠り)」の時間が増え、脳が十分に休息を取ることができず、オーバーヒートしてしまうのです。
脳にも休息が必要です。しっかりと休ませてあげたいですね。
ぎっくり腰
次に、メラトニン不足により寝返りを悪くすることが挙げられます。
「きちんと寝返りはできていますか?」
眠っているからわからないですよね。
実は、人が眠っている間の照明の当たり具合によって、寝返りは変化をすると言われています。
例えば、間接照明であっても、一方に光があって一方になければ、体の向きの変え方も偏ってくるわけです。
寝返りが片一方に偏ることで、血液の流れも偏ってしまい、この事により体の疲れが取れないばかりかぎっくり腰のリスクも高くなってしまいます。
眠っている間の体の運動も自然にバランスよく行えていれば、朝の快適さも違ったものになるんですね。
うっすらでも照明があった方が安心して寝られるという方にはフットライトがおすすめです。寝返りへの影響も最小限にとどめ、ぎっくり腰にもなりにくくなるようです。
上記のどれもが、ベッドルームを暗闇にすることでリスクを最小限に抑えられることばかりですね。睡眠は翌日の活力になります。体や脳だけでなく、心まで休ませるのが睡眠です。
毎日、同じように電気やテレビをつけっぱなしで眠ることが「習慣化」してしまうと、「電気をつけていないと寝れない」気がしてしまうかもしれません。
そこで、簡単にできる提案をしたいと思います。
対策
電気をつけっぱなしで睡眠をとることのリスクを回避するためには、電気を消して眠りにつくことが一番です。
暗い中での睡眠によりメラトニンができますし、そのメラトニンが体にとってとても大切な働きをしてくれていますからね。
しかしながら、これまで電気をつけっぱなしで寝床につくことが習慣になっていた場合などはなかなか難しい場合も多いですよね。
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対策としましては、タイマーを使うことをおススメします。
タイマー機能を使いましょう!
「タイマー機能って使ったことはありますでしょうか?」
実は、テレビはもちろんのこと、シーリングライトや間接照明などにもタイマー付のものが多く発売されています。
確認してみてもらいたいのですが、今、ついている照明にはリモコンがありますでしょうか?
そのリモコンにも既にタイマー機能が付いている可能性があります。
習慣化してしまった電気のつけっぱなしの睡眠にはタイマーで自動的に電気を消すことをおススメします。眠りにつく時に電気がついていても、眠りについた後には必ず電気が消える様にあらかじめ設定しておけば良いわけです。
もちろん、タイマーなしで電気を消して寝床に着くことができればそれはそれで良いでしょう。
電気のつけっぱなしには、これまでの生活環境や心理的な癖などが大き影響している場合も多いです。
無理はせずに、まずはタイマーからはじめてみませんか。
いつもよりも気持のよい朝と一日を迎えられた時に、体や脳や心が自然に照明を消した方が賢い選択だと教えてくれるようになります。
タイマー付テレビやタイマー付のシーリングやタイマー付リモコンなどは、それほど高価なものでもありませんので、ぜひ検索してみて下さい。
イニシャルコストは多少かかっても、明日の高いパフォーマンスですぐに取り戻せるでしょう。
まとめ
↓
メラトニンの分泌を抑制する
↓
病のリスクが高まるとされる
↓
電気を消して眠るためにタイマーを使ってみよう
色々な状況があって、電気をつけっぱなしで睡眠をとっている方も多いでしょう。
でも決して、だらしないとかネガティブなことではありません。
しかしながら、睡眠に悪影響を及ぼしていることは否めない事実ですね。
まずは、タイマーのセットからでも、簡単な所から生活習慣の改善を見直せると良いですね。
最初は面倒でも、後で快適で楽しい朝を迎えられることを思いながらタイマーセットしてみませんか。
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