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真面目に手を掛けたつもりなのに
ヒョロっヒョロに育ってしまった。
育て方が間違ったのかもしれない。
でも、まだあきらめる必要はありません。
正しい管理をすることでまだまだ仕立て直すことも可能かもしれないです。
ヒョロヒョロはこれで見納めになってしまうかもしれません。
心の準備はよろしいでしょうか?
それでは、
ヒョロヒョロからの仕立て直しの方法をご紹介します。
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目次
徒長(とちょう)
植物がヒョロヒョロに育っている。
普通はヒョロヒョロと言いますよね。
植物にはこのヒョロヒョロを表す言葉があります。
それは、
“徒長(とちょう)”です。
色々な表現方法があるものですね。
ヒョロヒョロの理由
植物はとても繊細です。
それぞれが生存できるだけの条件の下で育って来ました。
自然に生きれる条件との差が開けば開くほど育ちにくくなります。
ヒョロヒョロになるのも条件が悪いからに他なりません。
そして、通常に育つことができずにヒョロヒョロになってしまうのには次の2つの理由があります。
2.風通し
この2つがヒョロヒョロ対策のカギとなります。
今回は、この理由についての説明をしっかりと行っていきたいと思います。
この理由がそのまま仕立て直しの方法につながるためです。
今現在のご自宅の植物の生育環境と照らしながら読み進めて頂ければと思います。
一つずつ見ていきましょう。
1.日照不足
まず、日照の不足は生育に大きな影響を与えます。
通常の植物の生態としても日照は必要不可欠な条件なのです。
本来、植物は日照が不足している時には茎や枝を伸ばします。
光を求める食指の様に光を探しぐんぐんと一生懸命に体を伸ばすのです。
これは自然で生きていくために培った植物が持つ性質です。
植物の生育プロセス
ここで、植物の生育過程についてみておきましょう。
植物には葉っぱの色が緑色をしているものが多いですよね。
これは葉緑体(ようりょくたい)という物質が含まれているためです。
この葉緑体は太陽光エネルギーを使ってでんぷんなどの栄養と、酸素を作ります。
この栄養を作るのには根から吸い上げた水と空気中の二酸化炭素が必要不可欠です。
植物は光を使い栄養を作ります。
このことを“光合成”といいます。
光合成は葉緑体を持った植物だけができることです。
植物はこの栄養に窒素という養分を結びつけます。
この窒素は根から吸い上げます。
こうして成長に必要なたんぱく質を作るんですね。
[deco_bg image=”paper1″ width=”400″]
太陽の光 × 水分 & 二酸化炭素
↓ 生成
でんぷん & 各種栄養 & 酸素
+
窒 素 [/deco_bg]
すると、たんぱく質 が出来上がります。
この説明の通り、日照不足によって光が不足します。
すると、栄養分を十分に作り出すことができないんですね。
↓
栄養分が作れない
光が足らないと茎は光を求めて長く伸びていきます。
茎は伸びますが葉っぱは薄く幅広になります。
葉の色は、極端に薄暗い条件下では淡黄色となります。
様相も弱々しい軟弱な状態になります。
これって何かに似ていますよね。
そうです!
“もやし”です。
まさに光が足らないことでもやしの様な状態ができてしまう訳です。
見た目の悪さだけではない
徒長した植物の見た目はもやしの様な体をなし、ヒョロヒョロとして非常に悪いです。
しかも、構成されている組織自体が軟弱で柔らかいために、病原菌の侵入も許し放題な状況ができてしまいます。
このことにより、病気に罹かってしまう可能性も増していくのです。
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風通しが悪い
水は動かないとすぐに腐ってしまいますよね。
動かないものはすぐに劣化してしまうのが世の常です。
植物においてもまた然りです。
もしかして、
「植物を狭い場所に沢山置いていませんか?」
もしもそういう環境でしたら風通しが悪くなっている可能性が高いです。
適度な風通しは植物が生きるにはどうしても必要です。
風通しが悪いとどうなる?
風通しはなぜ必要なのでしょうか?
ここでは風通しの悪さがもたらす3つの例を紹介します。
根を腐らせる
例えば植物に水を与えます。
“大きく健康に育つんだよ~”
そんな親心で水やりをすることでしょう。
しかし、風通しが悪いと湿った土が一向に乾きません。
土が乾燥をしないと根っこが腐ってしまう可能性があります。
しかもです。夏の暑い時などは気温が暑くなって蒸すような状態ができてしまいます。
根っこは温度の高いお湯を吸収したい訳ではありません。
風通しは水やりの後にも必要なのです。
鉢植えの土の種類によってもカビや病害虫の発生に影響を与えます。
詳しくは鉢植えの土の種類と選び方!土の入れ替えはどうする?をご覧ください。
淀んだ空気環境ができてしまう
不思議なもので水も止まっていると腐りますが空気も一緒です。
密室の空気は換気などが適正にされていないとすぐに淀んでしまうんですね。
空気も動きが弱いと部屋の中に溜まってしまいます。
空気は汚れる。
この認識は必要です。常に新鮮な空気があることが自然なのです。
帰宅時に部屋の匂いが気になる
例えば部屋には匂いがありますね。
家を出る時には気が付かなかったのに帰宅して部屋に入ると何だか臭いなんて経験はありませんか?
これは滞留したままの空気が汚れてしまうことの経験です。
植物の生来を考える
植物は海外から来てくれたものも多いですよね。
その植物の原産国の空気はどうでしたでしょうか?
どの様な環境でどの様な空気を吸って生きていたのでしょうか?
植物が育つべき環境
そんなことに思いを馳せてあげるのも植物目線を知る上では良いのではないでしょうか。
カビの発生
家に1日中人がいる時には換気も適度にすることでしょう。
しかし、誰もいない部屋の状況はどのようになっていますでしょうか。
鍵も占めて窓も占めて密閉空間になっていますよね。
この密閉空間は非常に危険です。
先程は根を腐らせる原因で水やりについて紹介しました。
密閉空間自体も良くないのですが、特に水やりの後などは次の危険性が格段に高まります。
[check_list image=”check1-b”]
- 水が乾きません。
- カビや菌が発生します。
- キノコも生えてきます。
[/check_list]
風通しが悪いと植物の環境が様々な病気やカビの温床となってしまいます。
大切な植物ですから少しの心遣いで守ってあげたいですね。
ヒョロヒョロ植物の仕立て直しの方法!
これまで見て頂いた内容で心当たりがあるところもあったのではないでしょうか。
適度な日当たりと風通しのためにできること
これまで、日当たりと風通しが大事なことを見て来ました。
次には具体的な行動に移っていきましょう。
「風通しを良くしてあげましょうね。」
実際にはこれしかありません。
しかしながら、この2つができてこなかったのには理由がありませんか?
これらを考慮した上での対応を次に紹介します。
日照不足へ対応
ベランダはありませんか?
外に出して日光に当ててあげましょう。
この時の注意点は以下の通りです。
観葉植物は本来は日光が必要です。
しかし、栽培環境によっては急な環境変化に耐えられないこともままあります。
直射日光により葉の変色が生じることもあります。
また、もっといくと葉っぱ自体が焼けて枯れてしまうこともあるのです。
できれば最初は直射日光は避け、日当たりと風通しの良い場所に置いてあげましょう。特に昼の光は避けておきたいものです。
朝一で日光の前に置いてあげて、出勤の時には家に持ち入るなどの工夫も必要です。
もしくは、寒冷紗(かんれいしゃ)を購入して遮光して外に出しておくのも手ですね。寒冷紗はホームセンターなどでもどこでも販売していますので一度見てみられると良いかと思います。
風通しへ対応
こちらは“植物が耐えうるであろう日光”の元であることを十分に考慮して、家の外に出しておいてあげましょう。
家を出てから戻るまでの間の時間などに出しておいてあげるとよいですね。
この場合は土の湿気の問題よりも乾燥が気になるところです。
それぞれの植物によっても、環境によっても違いますので植物の様子をよく観察しながら行いましょう。
また、安全の範囲で小窓を少し開ける。
換気扇や扇風機などを活用するなどして常に空気循環がある状態にしておきたいですね。
電気代が気になることもありますのでさじ加減は個々の判断に委ねることとします。
徒長した株の仕立て直し
徒長した株も適正な管理をすれば整った株本来の姿に仕立て直すことが可能です。
しかし、一言断っておかなければならないのは
「徒長した部分を元通りに戻すことはできません」
ということです。
対応としましては次の通りです。
切り戻しで整枝をする
整枝をしてあげてどっしりとした新芽を伸ばすことから始めましょう。
基本的にはそれしかありませんし、その対応で問題ありません。
新しい芽からの出発とはなりますので楽しみながら行いたい所ですね。
まとめ
植物ってかわいいですよね。
今うちで一番きにいっているのはガジュマルです。
キュートなその体躯から癒しをもらっている毎日です。
私が良くやるのは出勤前に玄関先に置いておき、帰宅時に家に入れ込むといったルーティンです。
お客を最初に迎えてくれるのがガジュマルな訳です。
観葉植物も家族みたいなもんですよね。
気に掛けてあげて
手を掛けてあげて
もやしっ子であっても立派に育ててあげたいですね。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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